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新日フィルリハーサル定期最終日

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(写真は、1867演奏を戸定邸で演奏後の写真)

明日から二日間定期演奏会です。
ストラヴィンスキーの室内オーケストラのための協奏曲「ダンバートン・オークス」、組曲「プルチネッラ」を演奏します。

ストラヴィンスキーは相当良くできているので、入り組んだ和製をどう処理するか。「ダンパートン・オークス」はワシントン在住だったロバート・ウッズ・ブリスという方の結婚13年祝賀音楽として委嘱された曲で、バッハのブランデンブルグ協奏曲に触発された形式を模写した曲となっています。
 ゴッホに結婚記念日に絵を書いてくれって書いてもらったら、すごい絵がでてきた、そんな感じの曲だなと感じます。

 細かな色合いがディールにこだわる手法で、細部の規則性を保ちながらいたってポジティブに和製が進みます。軽快かつちゃんと作曲者の意図が見え、イニシャルも刻印してくるところがストラヴィンスキーの異才を放つところです。

 同様にストラヴィンスキーの「プルチネッラ」も、バレエ・リュスの主宰者であるディアギレフからの依頼で作った小編成作品。依頼者の前衛的な響きを、という依頼を無視して古典回帰な音楽に傾倒しているところがとても面白く、反骨主義なのか、面白くなかったのか、バレエをみて触発されたのか、初期の作品を聴いて頼んで、後期の作風になっていて違和感が生まれたのかはわかりませんが、僕は最後意見なんじゃないかなと感じています。
 でも、響きや、メロディーを追うと、しっかりと主催が求めていた響きを周到しているように感じます。ストラヴィンスキーのメロディーメーカーぶりを発揮した、随所に見られる切ない箇所が、本当によくできています。

 そして、その大事な演奏の前にロビコンでも演奏します。
 僕の曲「1867」を演奏します。このページは、今までよく見ててくれている人が見るページだから、今更1867について語る必要もないとは思いますが、徳川昭武が幕末から明治にかけての励起子を生きた痕跡を残した松戸の戸定邸での演奏会にむけて作った曲で、この一部をお送りしようと思います。
定期の前に自分の曲!って今までそんな考えは毛頭なかったのですが、ビルマンがやめる最後だし是非ロビコンに出演してほしいとのことなのに、前回アフタヌーン・コンサートでロッシーニの室内カルテットの演奏を披露して、ある意味クラシックを最後やる大義名分が僕にとって薄れていましたので、1867の後半抜粋はちょうどよいかなと思います。
冒頭少々アレンジしてまた戸定邸でやったような笙の音色を模写しようなかなと画策中です。

 この小編成の編成の曲目が続く演奏会だからこそ、この9重奏にした「1867」は、導入作品として生きるのではないかなと、ささやかながらも、ストラヴィンスキーやバッハ、コレッリの前座として置かせていただけるなら本望です。
 
 1867は大政奉還の年の意味、時代は代わり、新しい鐘を告げる。

 この機会が、お別れでもあり、新しい新時代になり、僕にとっても皆さんにとってもポジティブな感情になりますよう心よりお祈り申し上げます。

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