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林光さんの音楽に思いを寄せる

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僕は日本を代表する作曲家・林光さんとは約10年間のお付き合いをさせてもらった。

とてもあたたかく、楽しい時間だった。

僕がまだ日本に帰ってきて、どのようにクラシックでの方向性を築き上げようかというところに、光さんがやっている音楽の集いに顔を出したのがきっかけだった。

 「裸の島」という曲のフルートとピアノの作品を再構築して作曲してくれたこと、「二羽の鳥飛びながら話している」、「死んだ男の残したものは〜フルートとピアノのための〜」、「ソナチネ〜フルートとピアノのための〜(改訂版)」。「おんがくねずみジェラルディン〜うりんこ劇団とフルートとピアノのための〜」これらは僕と一緒に演奏したときのいくつかの作品だ。

 また、竹田恵子さんとの「花のうた」をはじめとした歌とピアノとフルートの作品。CD「花のうた|林光フルート作品集」もあわせると、僕もかなり光さんとの交流の意味があったように思う。

 音楽的にも非常に影響をうけた。僕の作品クラリネットソナタの3楽章の展開部の最後から再現部に差し掛かるところなんかは、光さんのソナタの影響をもろに受けている。躍動的かつ、激しい抒情的でリズミカルな部分は、誰もが一度は目が覚めるような、記憶をたどるような「気づき」を得られる。それが光さんの表現だ。

 僕は、光さん最後の演奏会で大賀ホールで一緒に共演した。

言葉では言い表せない素晴らしい体験の連続だったと思う。

光さんとお別れしても、光さんの音楽は体に残っている。音楽家同士の世代、時空を超えた絆は、そういう物だなと感じる。

昨日観た映画「クラウドアトラス」の人と魂の感覚で、自分に置き換えるとそういったものが見える。

 これからも、どこかに垣間見える光さんの音楽の実を少し拝借しつつ、自分の制作をしていけたらなと思う。

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